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「~セゾン投信をご利用のお客さまへ~ お客さまとの対話ミーティングin大阪」に参加してきました

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セゾン投信

2023年06月にセゾン投信創業者の中野晴啓さんの事実上の更迭報道が出て早3ヶ月になろうとしています.
報道が出た当初はセゾン投信側から公式の発信が少なく,メディアからの記事に翻弄されていました.
今回セゾン投信側から受益者と対話ミーティングの機会が設けられたため参加しました.

今回の騒動の経緯

1時間のセミナーで冒頭15分程度は代表取締役社長CEO兼COO園部鷹博さんから話がありました.
メディアの報道では対立があったとされているが実際はそうではなく社内での役割分体をよりはっきりさせるという事だった.会社の経営は園部さんを中心とした人たちが,長期投資の啓蒙など前に出る活動を中野さんにこれまで通り担ってもらうことになった.当初は中野さんもその役割分担には同意し,意思の変化がないか何度か確認したが首を縦に振っていた.ところがそうはならず退任することになった.
セゾン投信の経営方針・運用方針・販売方針はこれまでと変わらず,これからも変わらない.株主(おそらくクレディセゾン)から「お客様を大事にする方針は変えてもらっては困る」と言われている.
セゾン投信のこれまで大事にしていた方針は変わらないにも関わらずメディアから憶測でセゾン投信が変わると書かれてセゾン投信側としては困惑していた.
では何が変わるのか?
1つは2024年から始まる新しいNISA制度を踏まえてこれまでアプローチできていなかった層へのアプローチをもっとしていきたい.これまで対面でのセミナーを中心に受益者や潜在顧客へのアプローチをしていた.それだけではどうしてもアプローチできない層(特に若い層)へインターネットや動画などを介してアプローチを進めたい.
もう1つはこれまで受益者に不便を強いていたことの解消のためのアプリの提供.現在,手続きをするにも書類を取り寄せて返送してと手続きをしてもらっている.口座開設についてもネット証券ではWEB上で完結する手続きをデジタル化と言われて久しい現在になってもこのような不便を受益者に強いていることを解消したいと思っていた.運用状況の確認や我々から発信した情報を見てもらうにも大変な面倒を掛けている.これを2024年01月にリリース予定のアプリを用いて少しでも便利にアクセスしやすく,見やすくしたいと思っている.

質疑応答

園部さんからの説明があった後は参加者からの質疑応答の時間でした.
  • 中野さんのFacebookの投稿に於いて「お客様に向けてのメッセージがセゾン投信から掲載許可を得られなかった」とあったが事実か?事実であればどうしてか?
  • セゾン投信として中野さんからお客様に向けてのメッセージの掲載を断ったのは事実である.当初は中野さんにお客様へのメッセージの求めたが断ったのが中野さんだった.何度も求めて提出されたのがFacebook上に掲載されたメッセージであった.内容として個人的なものでありセゾン投信の中野さんとしての最後のメッセージとしては適切ではないと判断して掲載を断った.



  • 社内の役割分担で中野さんがセゾン投信から退任する必要はなかったのではないか?
  • セゾン投信の設立の目的の1つにセゾンカード会員および家族の資産形成をサポートする目的があった.これは設立以来まだできていない.
    会社設立の目的の1つであったカード会員への資産形成の支援をすることに中野さんは難色を示した.クレディセゾンは直販のスタイルについては支持していた.
    ではこれからどう会社を大きくしていくのかについての明確なプランが示されないままだった.
    親会社のクレディセゾンから売りやすいテーマ型のファンドなど組成して販売しろなどは全くなかった.今設定している3つのファンドの約款をそう簡単には変えられないので既存のファンドの仕組みを変えて売りやすくするなどもできない.メディアからの報道を受けて販路拡大すると思っていくつか販売会社からアプローチがあった.ファンドの約款などを伝えると実際に交渉中の運用会社は現時点ではゼロである.クレディセゾンからどの会社と取引するかは口出ししないとも言われている.

  • 現在セゾン・グローバルバランスファンドやセゾン資産形成の達人ファンドを積み立てているが中野さんが抜けて運用に支障はないのか?
  • 当社のファンドにはセゾン・グローバルバランスファンドとセゾン資産形成の達人ファンドについては瀬下さん,セゾン共創日本ファンドは山本さんを中心にそれぞれ下に2名ずつで運用をしっかり行われている.それぞれのファンドについては決められた運用方法に則って行われており,それが達成されれば中野さんが介入しなくても運用には支障がない.これまで投資計画について両責任者から中野さんに提案したことが訂正されるなどなく行われていたことから両責任者からしっかりと下についている2名が学んでいけば現在の責任者が退任したとしても運用には支障がないと考えます.

  • メディアの記事にクレディセゾンの林野会長がセゾン投信に求める純資産総額の話があったが事実か?
  • 林野会長から中野さんに言われたという記事については2人の時に言われた話なのでそれが事実かどうかはわからない.しかし,林野会長から私にもそのような話があったので事実であると思う.その途方もない数値に呆気にとられた.しかしながら林野会長に会った時に言われる数字がコロコロと変わり3兆円ということもあれば5兆円ということもあり,クレディセゾンの水野社長は別の機会に10兆円ということもあった.つまり何が言いたいかと言うと具体的な数値目標がある訳ではなく現在の純資産総額では満足するなということを言いたいのだと思う.詳しく聞いてみると期限も具体的に設定している訳ではないと言うことだった.

  • 解約が相次いでいるという話があるが事実か?
  • 資金の流出入は調べて頂いたらわかるが解約が殺到していると言う訳ではない.過去4ヶ月の数値でみると04月は3,559百万円,05月は2,822百万円,06月は1,279百万円,07月は4,846百万円の純流入だった.相場の好調もあり当社の受益者であっても利益確定の売却など見られていた.06月になると今回の騒動も併せて資金の純流入はさらに低下したが07月になって落ち着きを取り戻した相場で再び増えている.
    こちらにわかりやすくまとめられているので引用させていただきます.
  • 親会社のクレディセゾンからセゾン投信に圧力をかけられたと感じることがあったか?
  • 圧力の感じ方がそれぞれなので一概には言えないかもしれないがそれほど大して感じなかった.中野さんからは私がセゾン投信に社長として入社した時に親会社の圧力に気をつけるように言われていたので覚悟はしていた.お客さま全部主義を貫くことができなくなるような圧力があれば抵抗したいと思っている.

セミナーの感想

騒動後に様々な記事が上がり,様々な方から情報を聞き,様々な方の意見を聞きました.1つの事実に対してどの視点から見ているのかという見解の相違はあったように感じましたが概ね自分が集めた情報とは相違なかったため何か都合の悪いことを隠していたり,自分たちが有利な方に解釈しているとは思いませんでした.
今回の騒動では大人気ないなと感じる部分がそれぞれに多々あり,言われたい放題にならないよう適宜情報を出せばよかったのになと思う部分も沢山ありました.自身もちょっと感情的になって手続きしようとしてしまいそうになりました笑

説明でツッコミを入れておきたいなと思ったことがいくつもありました.不安を払拭したかったのか「変わらない」と執拗に言ってましたが却って不安を煽っていたことになっていました.「何も変わらないなら中野さんを退任させる必要はないだろう」がまさにそれです.ツッコまれていたのを全てスルーしていたのはタイミング的に仕方なかったとしてももう少し対応があったのかと思います.
またこれまでアプローチできていなかった層を顧客に取り込みたいとの思惑についてSNSや動画など非対面での接点を模索しているようです.しかしながら,その層が投資をしようとしてネットで調べてもセゾン投信への新規顧客になるのか甚だ疑問ではあります.eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)や同全米株式(S&P 500)への投資にたどり着くような気がします.様々なプラットフォームへの進出はいいですがどれだけ若い人を掘り起こせるのか注視したいとは思います.
他のクレカ積み立てを提供している証券会社の利用者を見ているとポイント目当てで短期売買されているのを目にする機会が少なくなく,受益者の質に拘ってきた創業者の考え方とは乖離を感じます.
アプリの提供については,受益者はそんなことを求めていたのでしょうか.確かにネット証券と比べると不便なのは不便です.毎月のNewsLetterなどはメルマガで送信されてきており,自身の投資成績は私は毎営業日確認していましたがそんな私でもセゾン投信のサイトにログインして見にいく機会は月に1回定期積み立て購入後に取引報告書が発行されたタイミングだけです.他の人はマネーフォワードで連携できますしそちらでまとめて見るのではないでしょうか?
積み立て金額の変更もアプリで簡単にできるようになるそうですがアナログであるが故今の受益者の99%が評価益になっているという事実を忘れないでほしいです.リーマンショックなど相場が大きく下がる時に不安に駆られて積み立てを止めたり解約したりを簡単にWEB上で出来ないし手続きしても書類が来るのに時間が掛かっている間に状況を把握して手続きを結局せずに終わりそれがインベスターリターンがファンドのトータルリターンを大きく上回る結果となっているのでそこまでデジタル化・アプリ開発に信託報酬引き下げる代わりに行うのは受益者として違和感を抱きます.
あと親会社がセゾン投信に利益を求めてないのに運用残高を5兆円にしろとかその数字がコロコロ変わり,真意は数字ではないとかそんなことを言う大株主がいるのは思いつきで何かされそうで不安でなりません.

自身はどう行動するか

セゾン投信への積み立て投資はしばらく(タイミングとしては次回の運用報告会まで)継続することにしました.親会社のクレディセゾンに対しての不信感はしっかりと植え付けられました.
セミナー中の質疑応答でも触れられていましたが3つのファンドともFoFであったり国内大型株への投資のため流動性は問題ないく資金の出入りがファンドに与える影響は大きくないと判断し運用会社として本当に何も変化がないのかを見ながら投資を続けていきたいと思います.
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