自分が住んだ後貸す,持ち家・賃貸以外の第3の選択肢〜若橋未央さんの著書を読みました〜
水瀬ケンイチさんのスペースがキッカケで繋がるようになった若橋未央さんがKindle本を出すというポストを見て,さらに出版直後で破格で購入することができたので感謝の気持ちも込めてレビューを書きたいと思います.
この本は100ページ未満であっという間に読めるので,これから戸建てマイホームを建てようとぼんやりと考え始めた人に手始めに読んで頂きたいと思った1冊でした.
若橋未央さんが考えに考えて,自分が住みたい,同じような家族構成の人が賃貸でも住み心地のいいと思える資産価値のある家を建てるための資金計画,建物のスペックについて具体例が凝縮されています.
不動産のプロや建築のプロがその専門性に特化した玄人向けの本ではないので家を建てることすら頭の片隅にもない私でもスムースに読み進められてました.
目次を見て話の展開のピラミッドがわかり,まず感動しました.
【第1章】老後は小さな家に住みかえたい
【第2章】「老後に自宅を貸す」3つの旨味
【第3章】子育て後に貸す。稼げる家の作り方
【第4章】若橋家の家づくり実例紹介

住む家のサイズは家族構成やライフステージで異なります.大は小を兼ねるという言葉がありますが大きすぎてもスペースを持て余しても勿体無いです.
戸建てでもマンションでもいずれ修繕をする時期がやってきます.当然ですが居住スペースが大きくなればそれだけ費用も掛かります.一人で住んでいるのに大きな家の修繕費を支払うのはコスパがいいとは思えません.
マイホームを購入して年月を経てくると愛着が出てくるのが人間です.簡単には手放せないと思います.
不動産が負動産になる前にきちんとメンテナンスして賃貸に出すことでマイホームを持ち続けることで費用が掛かるだけではなく収益も産むことができます.単に費用だけ掛かると修繕を後回しにしがちですが,収益を生むならきちんと修繕するのではないでしょうか.
この本の面白い視点は居住用不動として購入したマイホームを将来的に貸す前提で建てるという見方です.
投資用不動産を改めて購入すると各種手数料の支払が発生しますが居住用不動産を賃貸へ転用する場合はそのような手数料がかからないのでハードルは低めです.
不動産投資では使えない住宅ローンがこのような転用の場合は活用できます.住宅ローンは他の借入に比べて様々な面で優遇されているので使えるなら使わない手はないほどの制度です.
ローン返済中はもちろん賃貸には出せませんのがきちんと資金計画を立てておくことで自分たちの住まなくなるタイミングでローンの完済をして賃貸に出せるようになります.
投資による期待リターンは右肩上がりではないので住宅ローンで可能な限り借り入れをして,自己資金を資産運用に回すという考え方は賛否が分かれると思いました.
本来は借り入れる額は少なければ少ない方が利子の支払いが少なくまります.利子の支払いは確定している費用です.著者はFP2級を保有されているのでそのようなことは当然理解されており,かなりレアな不運が重ならない限りローンの返済や家計が破綻しないようにされていましたが皆が皆そう考えるとは思えないのでここは専門家への相談も必要と考えます.
今や情報収集はYouTubeで検索すると見つからないものはないくらいニッチな内容まで投稿者がおり,戸建てを建てるための情報収集も工務店の方が一般向けにわかりやすく情報提供しているようです.
金融商品も同様ですが情報の非対称性の強い分野は相手の言いなりになってしまいがちです.対等に話し合うための勉強は必要で,そうすることでどこには徹底的に拘り,どこは大して拘らなくていいのかが明確になります.
SNSを見るとマイホームの設備自慢投稿を目にすることが多いのですが著者の性格でしょうか,大変勉強熱心ですね.
最後の章では理論ばかりではなく,マイホームの公開でした.
自分たちの家族の変化,働き方の変化,社会の変化に現在想定し得る範囲での対応可能な状態になっています.
特に追加の電気工事などは工費が高くつきがちです.スマートホームやEV社会も見据えての電気設備の充実やスペースの確保は大変興味深かったです.

この本は100ページ未満であっという間に読めるので,これから戸建てマイホームを建てようとぼんやりと考え始めた人に手始めに読んで頂きたいと思った1冊でした.
若橋未央さんが考えに考えて,自分が住みたい,同じような家族構成の人が賃貸でも住み心地のいいと思える資産価値のある家を建てるための資金計画,建物のスペックについて具体例が凝縮されています.
不動産のプロや建築のプロがその専門性に特化した玄人向けの本ではないので家を建てることすら頭の片隅にもない私でもスムースに読み進められてました.
目次を見て話の展開のピラミッドがわかり,まず感動しました.
【第1章】老後は小さな家に住みかえたい
【第2章】「老後に自宅を貸す」3つの旨味
【第3章】子育て後に貸す。稼げる家の作り方
【第4章】若橋家の家づくり実例紹介

住む家のサイズは家族構成やライフステージで異なります.大は小を兼ねるという言葉がありますが大きすぎてもスペースを持て余しても勿体無いです.
戸建てでもマンションでもいずれ修繕をする時期がやってきます.当然ですが居住スペースが大きくなればそれだけ費用も掛かります.一人で住んでいるのに大きな家の修繕費を支払うのはコスパがいいとは思えません.
マイホームを購入して年月を経てくると愛着が出てくるのが人間です.簡単には手放せないと思います.
不動産が負動産になる前にきちんとメンテナンスして賃貸に出すことでマイホームを持ち続けることで費用が掛かるだけではなく収益も産むことができます.単に費用だけ掛かると修繕を後回しにしがちですが,収益を生むならきちんと修繕するのではないでしょうか.
この本の面白い視点は居住用不動として購入したマイホームを将来的に貸す前提で建てるという見方です.
投資用不動産を改めて購入すると各種手数料の支払が発生しますが居住用不動産を賃貸へ転用する場合はそのような手数料がかからないのでハードルは低めです.
不動産投資では使えない住宅ローンがこのような転用の場合は活用できます.住宅ローンは他の借入に比べて様々な面で優遇されているので使えるなら使わない手はないほどの制度です.
ローン返済中はもちろん賃貸には出せませんのがきちんと資金計画を立てておくことで自分たちの住まなくなるタイミングでローンの完済をして賃貸に出せるようになります.
投資による期待リターンは右肩上がりではないので住宅ローンで可能な限り借り入れをして,自己資金を資産運用に回すという考え方は賛否が分かれると思いました.
本来は借り入れる額は少なければ少ない方が利子の支払いが少なくまります.利子の支払いは確定している費用です.著者はFP2級を保有されているのでそのようなことは当然理解されており,かなりレアな不運が重ならない限りローンの返済や家計が破綻しないようにされていましたが皆が皆そう考えるとは思えないのでここは専門家への相談も必要と考えます.
今や情報収集はYouTubeで検索すると見つからないものはないくらいニッチな内容まで投稿者がおり,戸建てを建てるための情報収集も工務店の方が一般向けにわかりやすく情報提供しているようです.
金融商品も同様ですが情報の非対称性の強い分野は相手の言いなりになってしまいがちです.対等に話し合うための勉強は必要で,そうすることでどこには徹底的に拘り,どこは大して拘らなくていいのかが明確になります.
SNSを見るとマイホームの設備自慢投稿を目にすることが多いのですが著者の性格でしょうか,大変勉強熱心ですね.
最後の章では理論ばかりではなく,マイホームの公開でした.
自分たちの家族の変化,働き方の変化,社会の変化に現在想定し得る範囲での対応可能な状態になっています.
特に追加の電気工事などは工費が高くつきがちです.スマートホームやEV社会も見据えての電気設備の充実やスペースの確保は大変興味深かったです.
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