証券会社の窓口でファンドラップを勧められた時のお話

どうも、屁理屈投資家のくは72です.
以前に大手証券会社の窓口に手続きをしに行ったときにのお話.お蔵入りにしていましたが折角なので書いてみました.
手続きが終了後、1つ紹介したい商品があるとのことで99%ぐらい冷やかしのつもりで聞いてみようと思い、話を聞くとファンドラップの紹介でした.
その証券会社のファンドラップの3つのメリットとして、次の3点を挙げていました.
- 一人ひとりにあわせた資産配分を提案します
- ルールを決めて見直しを行います
- 個別の運用報告をします
これらについて丁寧に説明してくれました.
- 一人ひとりにあわせた資産配分を提案します
- ルールを決めて見直しを行います
- 個別の運用報告をします
- 投資金額
- 投資経験・知識を3択で(あまり豊富でない・ある程度知識はある・豊富である)
- 金融資産から大きな支出が予定されているか(1年以内にある・3年・5年・5年以上ない)
- ファンドラップに入れる資金は全金融資産の何%を占めるか(100%・50%超・50%以下・30%以下・10%以下)
- 投資期間(3年・5年・10年・10年以上)
- その他の金融資産は容易に換金可能なものが含まれるか(非常に多く含まれる・多く含まれる・やや少ない・少ない)
- リターンとリスクの考え方
(ローリスクローリターン・リターンをやや高めるため少しはリスクを取る・リターンを高めたいのでリスクを取りたい・ハイリスクハイリターン) - プログラム(プレミアム・バリュー)
- 為替ヘッジの有無
- REITやオルタナティブ運用を希望するか
- 分配金を受け取るか再投資に回すか
- 固定報酬か実績報酬併用制か
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「アセットアロケーションが将来のリターンにどれほど重要な影響を与えるのか」
「その構成比率を決める難しさ」を各資産の年間リターンランキングを元に解説される.
そして、「どの年にどのアセットクラスが好調かはプロでも当てるのが難しい」と.
そこから強引に話をプロが代わりに運用してくれるプラン、ファンドラップがおすすめだと話し始める.
「3か月ごとに決めたアセットアロケーションからずれた分を売買して戻します」とのこと.
冊子になって3か月ごとに運用報告をするそうだが、資産状況とポートフォリオの状況が載っているだけのようである.
ちなみのいつでも専用のページで自分の現在の資産状況を見られるらしい.
料金
プログラムは資金1,000万からのプレミア・プログラムと500万円からのバリュー・プログラムがあるようです.
手数料は固定報酬制と実績報酬併用制の選択(途中変更不可)が選べます.
内訳は投資一任受任料(固定と実績報酬とで料金が違う)とファンドラップ手数料(双方共通)が掛かります.
これに実績報酬併用制には積みあがった運用益の10.8%がさらにかかるそうです.ちなみに税込.
評価額が5,000万円以下の場合、前者が1.0044~1.7064%、後者が0.9072~1.5012%+運用益の10.8%
勿論、信託報酬は含まれておらず、信託財産留保額も別途負担させられます.
さて、一通りの説明を受けた後、パンフレットの後ろのページに乗っているヒアリング・シートに答えさせられます.
全部で12問です.正直苦痛でした.
ヒアリング・シートの内容
提案書の説明
これらに答えると10分ぐらい放置され・・・提案書と書かれたすごく完成度の高い企画書が提示されます.
上記のヒアリング・シートから導き出した私のリスク水準は「やや保守的」らしくおすすめのアセットアロケーションを提案されます.
ここにはリスク許容度が低い順に「保守的」「やや保守的」「普通」「やや積極的」「積極的」のグラフが載っています.
どうやらアンケートから5つのアセットアロケーションのどれかに割り振るようである.
ちなみにそこで提示されたアセットアロケーションをわたしのインデックスで作ってみた.

そして最後に、運用資産の推移のグラフ.統計学的にこのグラフエリアに90%の確率で収まるとのグラフ.
ちょっとと言われていたのに気が付けば1時間くらい時間を取られました.
質疑応答
Q.各アセットクラスの上限・下限を設けて調節するようだが、3か月ごとに売買でリバランスすれば取引が頻繁になり、リターンを圧迫するのでは?
A.確かに仰る通りである.だが、最初に決めたアセットアロケーションからずれた状態で放置すると予想外のリスクを負う可能性もあり投資経験の浅い人には勧められない.
Q.ノーセル・リバランスはできないのか?
A.運用額の増額は可能である.その際は追加された資金も用いてのリバランスになるのでノーセル・リバランスのような形にはなるかもしれない.ただ、増額・減額は100万円以上1万円単位である.
Q.アセットアロケーションの変更は可能か?
A.可能である.ただし、運用開始日の3か月後から可能となる.そして契約期間(1年)に6回までである.
Q.先ほど、統計学的に90%の確率でこの範囲に収まると言ったが、統計学的に90%とはどういった意味か?平均値から±1σに収まる確率がが68.2%、±2σが95%、±3σが99.7%.90%という数字はどういった算出法か?
A.「ちょっと調べてくる」と言って、席を立ち、「これは当社の投資顧問事業部が試算したもので、統計学的なデータではありません.すいません.」
感想
今回はバリュー・プログラムでシミュレーションしていただいたので、インデックスファンドしか運用商品を選択できませんでした.それぞれのファンドの信託報酬は国内債券の0.24%(税抜)~外国株式の0.41%とそこまで高いと思うものはなかったです.
各種手数料が評価額に対して1.0044%~1.7064%、売却に対して信託財産留保額、利益に対する課税など総合的に考えると手数料でかなりのリターンを食われる可能性が高いと感じました.
これなら、バランスファンド1本を購入して積立し続ける方がいいかなと感じました.コストが今や高いと言われるセゾン投信のグロバラの方がコストは半分くらいで済む.
3か月ごとに運用報告書作成してくれるサービスもモーニングスターでポートフォリオを登録すれば確認できるので余計なサービス
余計な時間を取られた悔しさから何でも気になることは聞いてしまおうとしたのでさらに余計な時間が掛かってしまいました.
言い間違いなのに統計学の話をするとか・・・わかりませんと回答してくれればいいのにどこかに電話して聞いていた.