「投資賢者の心理学」出版記念セミナー in 大阪 に参加してきた

大江英樹さんの「投資賢者の心理学」出版記念セミナーに参加してきました.
イベント概要
2014年03月から日経電子版で連載して大人気を博したコラム、「投資賢者の心理学」が本になりました。とは言っても、単にコラムを編集して書籍化しただけではなく、大幅に内容を加筆して書き下ろした内容になっています。
連載時には紙面の関係で掲載できなかった部分やさらに面白いエピソードも満載。今回、そんな新刊の出版を記念してセミナーを開催いたします。
セミナー内容
今回も有料セミナーなのでサマリー程度です.詳細は、書籍を購入されるとほぼ同じ内容が載っています.- 投資の世界は勘違いにあふれている
- 資産運用 こう考えてはいけない!
- 投資で考えがちな「常識のウソ」
- なぜ、株式投資でなかなか儲からないのか?
- 実は、投資信託のこと あまり知らない、、
- では、どうすればいいか?
1.投資の世界は勘違いにあふれている
内容は正しいが、言葉の定義を曖昧なまま使用したり、前提を明確にしていないと相手に誤って認識される、又は認識させることができる.これが蔓延っているという話.例えば、「長期投資はリスクを低減する」、「定期預金では、インフレに勝てない」、「今、買わないと"持たざるリスク"がある」などです.これらは一見正しく見えるが、「リスクという言葉の定義」、「定期預金金利がほぼゼロなので定期預金=現金と考える」、「個人は他人と運用結果の比較はされない」と定義や前提を変えると間違って伝わる.
2.資産運用 こう考えてはいけない!
「資産運用は金融機関のプロに相談しよう」⇒我々が対面する彼・彼女らは販売のプロであって運用のプロではない.
「初心者向けにはどんな商品がいいの?」
⇒投資の世界には初心者・中級者・上級者と土俵が分かれている訳ではない.みんな同じ土俵に立つので初心者向けの商品はない.ただし、バランスファンドは多少のコストを払うことで手間を軽減できるので慣れるまでの選択肢としてはありかもしれない.
3.投資で考えがちな「常識のウソ」
「リスクが高ければリターンも高い」⇒高いリターンを望むと必ずリスクは高くなる.逆に低いリスクのものは低いリターンしかもたらさない.

4.なぜ、株式投資でなかなか儲からないのか?
「買値にこだわる残念な心理」⇒株価が下がった原因を冷静に考える.個別企業の要因によるものか、相場全体に引きずられて下がっているだけなのかをきちんと考える.前者であれば売り、後者であれば割安になったので売る必要はなく場合によっては買い増してもいい.自分の買値を基準に考えない.
5.実は、投資信託のこと あまり知らない、、
「基準価額は判断基準ではない」⇒例えばリーマンショック時に設定されたTOPIX連動のインデックスファンドと、アベノミクス絶頂期に設定されたTOPIX連動のインデックスファンドの現在の"価値"は同じ.前者は設定時の”価格"より高くなっているが、後者は低くなっている.これを以て、前者はいいファンドであるとか、割高だとか考えないこと.双方とも同じ指数連動のインデックスであれば価値は同じ!
「混ぜるな危険!」
⇒金融商品は基本的にシンプル イズ ベスト!やっぱり登場しました、あの商品!

6.では、どうすればいいか?
「ルールを決める」⇒投資金額のルール化・投資判断のルール化をし感情に惑わされないようにする.
「体験する」
⇒金額の少ない間に一喜一憂してみる.そうしてリスク許容度を実感する.
「他人を気にしない」
⇒投資の世界ではみんなで相談した結論は絶対に失敗する.自分で判断すること!
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