大江英樹さんの「はじめての確定拠出年金投資」を読みました

昨日、山崎さんの「確定拠出年金の教科書」を読みましたという記事を書きました.
続いて購入した、大江さんの「はじめての確定拠出年金投資」も読み終わったので簡単に感想を書きたいと思います.
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山崎元さんの「確定拠出年金の教科書」を読みましたざっくりとした感想と目次
いつもわかりやすい説明で定評のある大江英樹さんが書いた確定拠出年金に纏わる1冊です.山崎さんの本は制度の全般について詳しく解説しているためか、なかなか読むのには知識も必要です.
大江さんの本ははじめての方にターゲットとしており、制度に対する理解とどのように活用するかをざっくり解説するに留まっています.
制度の詳細や転・退職の際の扱いについてまで全加入者が知っている必要もないので、該当者になった際は自分で調べるなりDC制度に詳しいFPに相談するなどでいいと思います.
Introduction 老後の見通し、明るくなってきたかも・・・
第1章 いま知らないと損する「老後のお金」の授業
第2章 STEP1 始めるにはどうすればいいか
第3章 STEP2 「運用」ってどうすればいいかわからない
第4章 STEP3 年金は"もらう時"が一番大事!
第5章 STEP4 知りたいこといろいろ
Introduction 老後の見通し、明るくなってきたかも・・・
個人型DCを利用した場合に拠出分は所得控除されます.課税所得の決まり方と所得控除を受けた際に年収400万円の人の場合を例に挙げて具体的に説明されています.第1章 いま知らないと損する「老後のお金」の授業
よく日本の年金制度は3階建てだと説明されますが、あの図は普通の人にはわかりにくい.大江さんは、そこでいつも3本の脚として「公的年金」・「企業年金」・「自分年金」の3つに分けて考えようと説明しています.今回の改正で新たに加入できる人はどのような人か、そして毎月の拠出額がいくらかなのかフローチャートで図解されておりわかりやすい
第2章 STEP1 始めるにはどうすればいいか
企業型は運営管理機関を選択する余地がなく手続きも会社が行うため個人型の場合の運営管理機関の選び方が具体名を挙げて解説されています.第3章 STEP2 「運用」ってどうすればいいかわからない
運用する商品はインデックスファンドに投資することを推奨.その前に、きちんとリスク許容度を考え、それに見合うアセット・アロケーションを決め、商品を選択しましょうと丁寧に書かれています.基本的に積み立てる以外の作業は必要ないが、年に1~2回ほど送られてくる資産残高をみてリバランスはしましょうと指摘.
最後に、結局どうしたらいいのかいう読者に向けて3つのアセット・アロケーション例を紹介しています.
第4章 STEP3 年金は"もらう時"が一番大事!
受け取り方と手数料についての注意点を解説.第5章 STEP4 知りたいこといろいろ
運営管理機関の変更とその注意点、転職の際の注意点などにも触れられています.特に、運営管理機関は変更が面倒で、変更中は運用もできずデメリットが大きいので最初に選ぶ際は慎重に!06月21日に
出版記念セミナーが大阪で開催されます.いくつか疑問点はこちらですっきりさせたいと思います.- 関連記事
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