長期投資セミナー『お金の育て方』in 尼崎郵便局 に参加しました

07月24日のお昼に尼崎郵便局でセミナーがありました.
開催概要
・日本郵便からのご挨拶・「いまどきの資産運用~非課税制度(NISA、DC)を最大限活かそう~」井戸美枝事務所 井戸 美枝先生
・「長期投資について」セゾン投信 中野 晴啓社長
・質疑応答
要旨
セゾン投信と日本郵便が業務提携したことによる郵便局を利用したセミナー.36名の募集に対して、座席は50席ほど用意されていた.参加総数は40名ほどでした.
井戸美枝さんからは非課税制度をフルに活用し資産運用をする必要性についての話でした.今までの日本は公的な保障を頼りで生活可能だったが、これからはそうはいかない.税収が減るにも拘らずNISAやDC制度改正を認めた背景を考えるとそれが読み取れるのではないか.
生活が一杯一杯という家計が多いが、きちんと精査すれば必ず使途不明金や無駄遣いが出てくるはず.これを少しでも将来のための資産形成に活用しましょう.
中野社長からは長期投資についての話でした.Brexitについては金融関係者も残留するだろうと思って市場も織り込んでいただけに驚いた.さらに運悪く東京市場が開いていたので大きな影響を受けてしまった.しかし1か月経ち回復~さらに高い状態になった.
これからの日本人が変えるべき3つの考え方、貯金して置けば安心、お上への過剰な信頼・依存、何とかなるだろうという楽観.
郵便局長さんからの挨拶
今回で郵便局を活用したセゾン投信のセミナーは25回目になる.郵便・貯金・保険で培ってきたのネットワークを活用して長期投資を広めたい.残念ながらセゾン投信の商品は扱っていないがそれと似たような商品は扱っているのでよろしくお願いします.「いまどきの資産運用~非課税制度(NISA、DC)を最大限活かそう~」 井戸 美枝先生
お金を貯める目的を聞いたとき、リタイア後の生活や病気絵の備えが67~68%ほど.教育費の準備というのは43%ほど.人生の後半にお金がいるからという心配から貯蓄をしている.お金は急に貯まらないのでお金を時間をかけて育てる必要がある.
貯めるべきお金は決して自分の力だけで貯める必要はない.社会保険と企業保障と貯蓄・投資の3つに分けて考える.
NISAやDC制度の改正などの動きから国はこれからは自分たちの力でもっと頑張ってほしいというメッセージが込められている.
毎日の生活が一杯一杯という人は多いが、家計を精査すると必ずと言っていいほど使途不明金が1~2万円はある.それの少しでも貯蓄に回すことで資産形成できる.
これまで投資をしなくても老後は何とかなったのは、これからはそうはいかない.
「年金」と名のつくものには沢山ある.「公的年金」・「企業年金」・「自分で作る年金」の3つ.これまではこの3本柱ので公的年金や企業年金が充実いていたので自分で作る年金についてあまり気にする必要はなかった.
今後の日本は公的年金が充実することはないし、企業年金も同じ.自分で作る年金の充実させる必要性がある.
自分で作る年金として真っ先に活用するべきなのが確定拠出年金.これからほぼ全員加入できるようになるので加入していなかった人も加入をした方がいい.
「長期投資について」セゾン投信 中野 晴啓社長
尼崎に初めて降り立った.DC制度の改正は厚労省が委員からの提言を丸呑みした形になった.
Brexitは金融業界の人たちの中でも残留が濃厚でそれを織り込んだ価格になっていた.それだけに皆驚いた.さらに運が悪いことに結果が分かったとき東京市場が開いていたので大きな影響を受けた.
1ヶ月経ち回復から下落前以上となった.みんな今すぐに何か起こる訳ではないということがわかり落ち着きを取り戻してきた.
ただ、「あーよかったね」と済ましてはならない.ここから見える日本との共通点、世代間闘争.日本ではシルバー民主主義と言われてる.
今後の日本人が帰るべき考え
1.貯金しておけば安心
2.お上への過剰な信頼・依存.
3.何とかなるだろう
質疑応答
Q.DCについて、制度開始から15年くらい経過しているが、どういったアセットアロケーションが一番リターンが良かったのか?A.そういった統計はない.ただ、元本確保型よりも全世界に分散しておいた方がいいのは確かだと思う.(井戸さん)
A.DCに特化した投資法はない.普通の投資スタイルの延長でいいと思う.(中野さん)
Q.長期投資と言っているが、セゾンバンガードは債券を半分組み込んでおりシニア向けの商品と感じるがどうか?また、REITを組み入れない理由と、NISAは長期投資という観点からでは10年という期間限定なので要らないと考えているのか?
A.セゾン投信の商品には株式と債券半分ずつのセゾンバンガードと株式のみの達人ファンドがある.債券が半分入っているからシニア向けという訳ではない、寧ろ万人向け.株式と債券は逆相関の動きをすることが多く、変動が大きくなりにくい商品となっている.
私自身も投資の王道は株式だと思っていて、そういう人には達人ファンドがあり様々なニーズに応えられるようになっている.
REITは投資対象の選択肢の1つとして考えうるが、規模は株式、債券に比べて非常に小さく現時点では不要だと考えている.
NISAは長期に向かないのではないかというのは確かだが、その10年の間に得られる果実もあるので使った方がいい.私見だが、時限立法を恒久化する方向に向かっていくと思う.井戸さんの話にも合ったように非課税の枠というのは効果が大きいので利用しないのは勿体ない.(中野さん)
Q.企業型に5.6万円現在拠出しているが拠出額の増加はあるのか?
A.現在のところそのまま.いずれあるかもしれない.簡易型や制度としての401kに近い設計になるかもしれない.(井戸さん)
Q.セゾン投信の受益者だが、(中野社長が投資している別のファンドなど)他にも分散した方がいいのか?また、自国通貨の価値を棄損するような政策が行われているが大丈夫なのか?
A.分散投資は別々のアセットクラスに分散してこそ意味がある.他のファンドへの投資は私自身が好きだから投資しているだけで、きちんと分散されていれば必要ない.
ハイパーインフレにはならないだろうと思っているが、そうなったとしても十分に耐えられると思っている.世界で今、何が起こっていているか芸能情報ばかりやっているような番組を見るのをやめてCNNなどを言葉が分からなくても見た方がいい.
Q.セゾン投信の2つのファンドはどの程度為替の影響を受けるのか?
A.ヘッジはしていないので1割円高にシフトすると1割基準価額が理論的に下がることになる.為替リスクが大きいのではないかと言われるが、円の価値に応じた動き.特に米ドルとユーロの割合が大きいので影響を受けやすい.(中野さん)
Q.来年からDCに加入できるようになるが、金融機関の選び方は?
A.開設に際して余分な手数料を取るところは除外して、年間手数料の安いところを選ぶ.そして金融機関が提供しているラインナップで自分が運用したい商品の手数料が安いところ選ぶべき.(井戸さん)
Q.年金に対して今まで何もしてこなかった.財形貯蓄がもうすぐ使えなくなるが、その後に税金対策としてNISAを利用しようと思っている.何かアドバイスはないか?
A.財形貯蓄が使えなくなる前からNISAを利用して投資を始めた方がいいと思う.(井戸さん)
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