このブログはくは72の投資行動や考えについて淡々と綴るものです.過度な期待はしないでください.

「セゾン号」の長期投資入門セミナーに参加してきました

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10月09日、セゾン投信のセミナーが開催されたので参加してきました.


開催概要

日時:10月09日 14:00~16:00

場所:毎日インテンシオ

参加者:100名程度


「マイナス金利時代を克服するための長期投資」 

中野社長は前日は沼津でセミナーをし、静岡宿泊でした.朝、ホテルをチェックアウトする時に団体客のチェックアウトのタイミングとバッティングして大変だったそうです.

・セゾン投信を現在
セゾン投信は運用開始して間もなく10年、両ファンド合わせて運用規模が1,500億円近くになろうとしている.受益者の数は11万4000人を超え、受益者の増え方は今年に入ってから穏やかになったものの受益者は着々と増えている.

・個人型確定拠出年金に参入することになった
個人型確定拠出年金の愛称がiDeCoに決まりました.
セゾン投信は以前から確定拠出年金に参入したいと思っていて、今回楽天証券のiDeCoで商品提供をするようになった.

・楽天証券に商品提供するに至った経緯
楽天証券と組むことになった理由は幾つかある.
まずは、iDeCoを普及させる力があるところと組みたいと探していた.地銀の中にはiDeCoに真剣に取り組もうとしているところが何行かあったがどうしても全国的には広まらない.やはりその点ではネット証券に部があった.

そしてこれから提供するメニューを真剣に作り始めたところであること.現状iDeCoを提供している運営管理機関を見ると自社系列の商品ばかり提供している.
iDeCo自体が企業としてあまり儲かるものではないので、高コストな商品ばかり並べてそこで収益を得ようとしてるところが多かった.

さらに、セゾン投信の中野社長と楽天証券の楠社長と親交があった.楽天証券から見てセゾン投信はそれなりに魅力があった.iDeCoは現在、あまり収益性がない.しかし、他社との差別化・制度としての社会的意義があることなどから楽天証券でもiDeCoを導入することになった.

そういった点がセゾン投信のポリシーと共有でき商品提供することにした.

・確定拠出年金制度を利用した一億総長期投資家誕生へ
先ほども言ったが、セゾン投信は確定拠出年金制度に絶対参入したいと思っていた.というのは、この制度をきちんと活用することによって、一億総活躍ならぬ一億総長期投資家にする絶好の機会だと思っていたからだ.

iDeCoに本気なのはセゾン投信だけではない.金融庁も同じだ.本来であれば年金の制度なので厚労省の所管で縦割行政の日本では本来であれば金融庁は口出ししない慣習だが、今回は金融庁も後押ししている.

アメリカでは401kが大成功を収めた.また制度改正でデフォルト商品が元本保証型で無くなった.これで制度にあまり関心のない人も否が応でもリスク資産への投資をせざるを得ない状況になり国民総長期投資家となった.

・日米の金融格差の拡大
日米の金融資産の格差はこの10年くらいで大きく開いた.10年前は日本が1,500兆円、アメリカが4,500兆円でアメリカは人口が日本の3倍程度なので人口当たりの金融資産は同じくらいだった.
10年の間に人口は大きく変わっていないが日本は1,700兆円ほどにしか増えていない一方で、アメリカは7,000兆円まで拡大した.これは金融資産の中身の割合が影響していると考えられる.日本の場合、半分程度は預貯金でリスク資産が1割程度、残りが保険商品で占められている.
一方、アメリカは預貯金が1割程度でリスク資産が5割、残りが保険という逆な構造.これが大きく影響している.

・r>g
昨年話題になったピケティの21世紀の資本という本があった.そこには不等式 r>gというのがあった.rは資本からの利益率、gは経済成長率を表している.
資本の半分を投資に回しているアメリカ人はrの側、日本人は半分を預貯金に充てているのでg側とみなすことができる.
ほぼ全員がiDeCoに加入できることで日本人もr側に移る絶好の機会だと思っている.


「投資についての考え方」

先程、中野社長が大分ラジカルなことを言っていたが、みんながみんなできる訳ではない.
ただ、投資しないといけない環境になりつつあるのは事実である.

・投資しないといけない場合に気を付けること
投資するならリスクをきちんよコントロールしなければならない.リターンは自分ではコントロールできないけど、リスクはゼロにはできないが、ある程度は減らすことができる.

・アセットアロケーション
どの銘柄がいいかとか、いつ売買すればいいかなどを気にする人が多い.それよりもまず何をどのくらい割り当てるかが最も大切.具体的には株式を全体の何割充てるか、外貨の割合をどの程度にするかなど.
あとは地域分散させること.経済成長は株価上昇に寄与するが、どこ国が成長するのかはわからない.なので全体に分散させておくことが大切.

・長期投資
先程言った経済成長から株価上昇にはタイムラグが発生することがある.敗者のゲームを読んだ人は聞いたことがあるかも知れないが稲妻が輝く時にマーケットにいないとリターンの大半を取りこぼす.価格変動の山と谷を捕えられる人がいるのはいるが、ほとんどの人は無理.そのために自分が続けられる範囲にリスクを抑えた上でマーケットに居続けることが必要.

・投資信託は分散・長期投資に適している
そういった意味で個人の資産形成としては投資信託というのは非常に優れている.投資信託にも大きく分けるとインデックスとアクティブの2つがある.
大半の人にはインデックスがオススメである.TOPIXなどの指数に沿うようにするのでコストがあまりかからない.アクティブは頭を使ってインデックスに何とかして勝とうとするのでその分高コスト.コストの分だけスタート地点が後ろになっているのでそれだけでも不利.

・税金も見逃せないコスト
コストという意味では税金は非常に大きなコストである.これを節約できる制度をうまく活用する必要がある.現状はでNISAやジュニアNISAを使える人は使ったほうがいい.
また、DCについては60歳まで引き出せない点に注意して利用する必要がある.


「質疑応答」

Q1.DCの税金について.どういったときに課税され、どういうときに掛からないのか?

A1.拠出時に全額所得控除、運用益は非課税で、税金が取られない.あくまでの課税の繰り延べで受取の時、退職所得控除や公的年金等控除で控除され、それを超えた分は課税される.


Q2.現在は株式投資が難しい時期だと思う.他社のファンドでは現金比率のコントロールすることで対応しているが、セゾン投信はどうしているのか?

A2.セゾン投信の両ファンドとも短期的なことでは動かない.設計図に基づいて運用し、相場とは勝負しないようにしている.±数%の範囲内でアセットクラスにバイアスは掛けられるが決められた基本的に設計図に従って運用している.最近であれば、新興国を少し多めに保有していた.


Q3.分散が大前提だが、REITが入っていないのは何故か?また、REITに投資するメリット・デメリットは何か?加えて、株とREITはどちらがリターンがいいのか?

A3.現在のマイナス金利下ではリターンが上げ難い環境ではある.そこに恣意性を入れてはいけないと思っている.REITが入っていないのは株式・債券の市場規模に比べてREITの市場規模は小さいからである.マーケットの主役は企業であり、企業の資金調達の方法は株式を発行するか債券を発行するかが主である.そこに株や債券に比べて市場規模が非常に小さいREITを入れる必要はないと考えている.


Q4.個人型DCでセゾン投信のファンドを購入するには楽天証券以外選択肢はないのか?

A4.現状では楽天証券で口座を開設する以外方法はない.私(中野社長)は他社で個人型DCの口座を開いているので移管を検討している.ただし、セゾン投信のポリシーを共有できて、本気で個人型DCの普及を考えている金融機関であれば購入できるようになるかもしれない.しかし、現状は楽天証券のみである.


感想

最近はセゾン投信のセミナーもあっと言う間に満員になってしまうようになりました.いつお会いしてもブレない中野社長の姿を見て安心できます.ただ、最近お疲れなようで体調を崩さないように気を付けてほしいものです.
日本郵便や楽天証券とのコラボセミナーも増えていくでしょうから.
セゾン投信の両ファンドが楽天証券のiDeCoプランに加わることになってから初の関西でのセミナーで「マイナス金利時代を克服するための長期投資」の話なはずなのに、iDeCoについての話が多かったです.参加者の関心がそちらに向いていたでしょうから仕方ないですね.
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