このブログはくは72の投資行動や考えについて淡々と綴るものです.過度な期待はしないでください.

「【セゾン投信iDeCoセミナー】ズボラな人のための確定拠出年金入門」に参加しました

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12月04日に大阪梅田でセゾン投信主催のセミナーが開催され、参加してきました.
前日の03日には講師2名を含めたランチ会に招待して頂き、大変緊張しました.


開催概要

日時:12月04日 14:00-16:00
会場:毎日インテシオ 4階大会議室
参加者:90名程度
講師:井戸 美枝さん、中野 晴啓社長


【第1部】 DC制度における長期投資普及の課題 (中野晴啓社長)

・iDeCoの改正から見えてくるメッセージ
国がどうしてiDeCoを拡充してきたのか.その理由について考えると日本の年金制度の将来と関係しているのではないかと思う.年金制度が現在と同じ水準で今後も継続できないと国は考えている.
そういった状況で、自助努力をして老後に備える人にはそれを後押しできる環境を整えましょうということ.
年金制度は厚労省が主管となっている.日本の縦割り行政では他の省庁は決して口を挟まないので慣例である.
しかし、今回はそれを金融庁が後押ししている.
こういった、今まででは考えられなかったことをしているということに気が付く必要がある.
幸い、セゾン投信のお客様は世の中に関心が強い方々が多く、気が付いて行動を起こしている.


・アメリカの成功例
アメリカの401kが幾度の制度改正を経て成功を収めている.要因の1つとしてデフォルト商品を預金からバランスファンドに変更となった.
これでお金について関心のなかった人でも、投資家となった.まだ、日本ではデフォルト商品は預金だが、今後デフォルト商品が預金でなくなり、ボーっとしたした人も投資家になることが予想される.


・アセットアロケーション
アメリカ人でさえ、基本は世界分散.勿論ヨーロッパの人もそうだ.iDeCoでも同様の運用を行うことになる.
駄目なFPさんに相談に行くと、「とりあえず日経平均の投信にしましょう」と言われるがそれでは駄目!
日本の時価総額は世界の中で見れば1割にも満たない.

セゾン投信のファンドが買える楽天証券のiDeCoで人気なのはたわらノーロード 先進国株式.次いで、三井住友・DC日本株式インデックスファンドSと超々低コストファンドが続いている.
それらに続く上位にセゾンバンガードが食い込んでいる.それは嬉しかった.


・長期投資を続けていく上でしてはいけないこと
上昇している最中の利益確定と下がっているときの損切り.ダイナミックに動く瞬間に市場にいないとリターンを逃す.これは過去の歴史からも明らかである.
タイミング投資が如何に難しいかを物語っている.


・DCとNISAの使い分け
何とか積立の続けられている方はそれを全部iDeCoに切り替えるのは流動性の面で注意した方がいい.60歳まで絶対に引き出せないという制約がある.
NISAだったら必要になった場合はやむを得ず換金すればいいが、iDeCoはできないのでバランスを取って配分する必要がある.


【第2部】 ズボラな人のための確定拠出年金入門 (井戸美枝氏)

・お金を貯める目的は?
金融資産の保有目的は全世代で共通して「老後の生活資金のため」が一位である.
平均寿命は伸びているが健康寿命はあまり変わっていない.
FPに相談に行くとキャッシュフロー表というのを作る.(FPの勉強で習いました)
まず、ここに自分のもらえる年金額を記入して行き、いつにどれだけ必要かを考えましょう.車を買うとか、旅行に行くとかはお金がないとできないのでまずは将来の収支について考える.
年金には公的年金・企業年金・自分で作る年金とある.前者2つは減ることはあっても増えることはまずない.調整という表現は減ると読み替えてください.


・iDeCoの3号加入容認はずっと3号でいることを想定していない
来年からiDeCoに加入できる人がほぼ全国民に拡充される.3号被保険者については議論があった.これから特に老後までずっと3号で居続ける人はほとんどいないと考えられる.
子育てなどの一時的な期間3号で、また2号などに復帰することを想定して3号も加入できるようになっている.


質疑応答

Q1.現在財形年金貯蓄なども利用しているが今後はどうした方がいいか?NISAやiDeCoも併用して利用した方がいいのか?(女性の方の質問)

A1.財形貯蓄制度は住宅貯蓄と年金貯蓄を合わせて元利合計550万円までという制限がある.それを理解した上でどういったウエイトで利用するかを考えて利用する.(井戸さんが回答)


Q2.3号被保険者の場合、年収が103万円以下の場合はメリットがないのですか?また、基礎的な質問ですが、iDeCoの所得控除を受けるのは年末調整でいいのですか?(男性の質問)

A2.3号被保険者の要件をきっちりと理解されていないことが多い.iDeCoの場合、3号被保険者は所得控除のメリットは受けられない.しかし、運用益の非課税など拠出時以外のメリットは変わらず受けられるのでメリットはその点である.
また、iDeCoの所得控除は年末調整です.(井戸さんが回答)


Q3.セゾン投信と楽天証券がタッグを組んだ理由はどうしてですか?また、NISAについて.非課税期間が終了した時、損失が出ていた場合はロールオーバーをすることが妥当な対応と考える.後半の5年について、ロールオーバーできないがどうしたいいですか?(男性の質問)

A3.楽天とタッグを組むことになって注目を浴びるようになって驚いている.楽天証券の本気度が強かった.他の証券会社や金融機関からも話があったが、客寄せに利用しよう程度だったので断った.
決して、楽天証券とだけしかしないと言っている訳ではなく、他にも提供する可能性はある.
NISAについては今度継続して利用できると考えている.このまま10年で終了というのはないと考えているので制度が決まった時に考えるので問題ないと思う.(中野社長)

楽天に商品を提供するに至った経緯はこちらも参照→「セゾン号」の長期投資入門セミナーに参加してきました

NISAについては基本的に損失が出ていればロールオーバーでいいと思う.このまま終わるとは思っていない.(井戸さん)


Q4.1号被保険者の場合と2号の場合は拠出できる金額に大きな開きがある.現在、1号だが厚生年金に加入できる状況にある.付加年金を払っているがiDeCoと併用は可能か.また、厚生年金に加入した方がいいのか?(女性の質問)

A1.iDeCoと付加年金は併用できる.厚生年金に加入した方がいいのか、加入しない方がいいのかは個別の条件によって違うので一概には言えない.加入によって保障は増えるが、手取りは減る.
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