セゾン投信 第10期運用報告会@大阪 に参加してきました

2017年02月26日 日本郵便株式会社 近畿支社 7F 講堂にてセゾン投信の第10期運用報告会が開催されました.
内容については他の地区と大きくは変わらないと思いますので、他のブログにもお任せします.運用の話はそちらの方がずっと詳しいので.
昨年のセゾン投信 第9期運用報告会@大阪
セゾン投信 第9期運用報告会@大阪今年の会場

昨年は梅田の大きな会議室でした.今回は日本郵便の近畿支社の講堂になってます.2年前のトラウマのエル・おおさかの隣の会場でした.
民間の大きな会議室よりも提携先の場所を借りる方がより低コストで借りかれるのでしょうか.
今年の大阪では250名分の座席が用意されていました.今年も席と席の間やテーブルの間にも余裕があり快適に過ごせました.
今回は椅子が用意されているものの3人掛けのテーブルを2人で使用する余裕のある座席配置でした.
運用報告会
1.開会のご案内
小野寺さんより話がありました.セゾン投信の現在の話.受益者数、運用資産額の推移についての報告でした.順調に受益者数・運用資産額が増えていることが確認できました.
受益者数は約12万人、運用総額は約1,700億円に達しようとしているそうです.
2.創業10年を迎えて-これからの飛躍-
中野社長からの話.創業して10年になろうとしている.10年=120か月で12万人のお客様が長期投資の仲間入りをされたということで、単純計算で毎月1,000人のお客様が仲間入りしてくれている.
それに、嬉しいことに私たち直販投信の師匠である澤上さんが作ったさわかみ投信の受益者数を超えられた.私自身、非常に嬉しいのですが、きっと澤上さんも喜んでくれていると思う.次に目標は資産総額でも超えたいと思っています.
さて、10年前のセゾン投信の受益者を年齢構成は40代以下の方が70%でした.10年後の今のそれがほとんど変わっていない.通常であれば世代が1つ動いているので割合に変化があって当然なのですが、これは若い世代の方たちが沢山仲間入りしてくれているということなんです.
セゾン投信は10年間、直販を貫いてきた.そして、この1年変革があった.
1つ目はiDeCoへの参入.セゾン投信が訴えていた長期・積立・分散投資が実現できる制度に何とか参入したかった.
2つ目はゆうちょダイレクトで買えるようになった.購入時手数料も取られない、信託報酬も直販と同じ.
この1年は郵便局で投資のこと、資産形成の重要性について広めていくことを重視して回っていた.
3.第10期運用報告
ここからは運用部のシニアアナリストの奥山さんからの話.去年までは瀬下さんだったので今年は初めて奥山さんでした.交付運用報告書とその補足スライドを用いて説明してくださいました.運用部の方は話し方が柔らかい.奥山さんも非常に柔らかい話し方でした.
どのような要素が、どのくらい寄与して、どうなったのかをわかりやすく伝えてくれました.
これからも予測に基づくことなく、決められたルールに則って黙々と運用していくことが確認できました.
4.投資家から見たセゾンファンド
最後は房前さんからの話.いつものことだが、何気に房前さんの話は好きである.毎年恒例のファンド選択のポイント①ファンドの運用の目的を理解できるか
②その目的を果たすように運用できているか
③その結果に満足すべきであるか
④将来も継続すると期待していいか
というファンド選択のポイントの復習から開始した.初めて運用報告会に参加する方もいるので毎年必ずこのテーマから.
これを理解・納得していないならセゾン投信のファンドと言っても早く売却した方がいい.
セゾン・バンガードGBFと参考してMSCI全世界株式指数+Barclay政府関連債指数を疑似ベンチマークとの比較.その差が何によるものか、それを許容できる範囲なのかの解説.
信託報酬を考慮すると、概ね指数通り運用がされているのを確認できました.
達人ファンドと参考指数としてMSCIオールカントリー・ワールド・インデックス(配当込)との比較.昨年は「達人に関してはここ数期は良好な成績を収めている.正直言って出来すぎている.この成績が今後も続くと思わない方がいい.」と仰っていました.
房前さんも翌年にこうなるとは思っていなかったそうです.「何年もこういうマイナスの状況が続くようなら、運用責任者と運用報告会で討論会をする必要があるかもしれない.」と仰っていました.
組入れ銘柄ごとの説明.ファンドごとにベンチマークとなる指数に対してどれくらいの成績だったかの説明.銘柄選択はそれほど悪くない.指数に対して大きく勝っているファンドが多く、大きく負けているのは少ない.
昨年まで信託報酬の高さに目をつぶれるようなリターンを出し続けていただけに、少しクールダウンできた1年となったでしょうか.
5.質疑応答
終わってみれば時間まで残すところ20分くらいの状態で質疑応答へ.時間が余っていれば質問しようかと思っていたが、他の受益者の方の質問が終わって余れば手を上げようと思ってました.もちろん、時間は余りませんでした.Q1.これからNISA口座を利用して積立投資を始めようと思っている.来年から始まる積立NISA制度を利用して始めた方がいいのか、現行NISAを使って始めた方がいいのか迷っている.どちらがいいと考えていますか?(女性の方)
A1.現行NISAと積立NISAは同じNISAでも全く違う制度.現行NISAは金融庁が本来思い描いていたNISAとはならなかった.そして積立NISAは金融庁が強い思いを持って始める新制度.個々の置かれている状況によって異なるのだが、現在まとまった資金があれば現行NISAでもいいのではないかとは思う.そうでない方は積立NISAが始まるまで待ってもいいのではないかと思う.(中野社長)
Q2.セゾンの両ファンドの年率のリターンはどの程度を想定してるのか?(男性)
A2.グローバルバランスファンドは大体3~4%、達人ファンドはそれ以上を狙う.(奥山さん)
Q3.中野社長は現行NISAも恒久化されると思っているようだが、私はそうは思えない.現行NISA口座を使用して非課税期間の5年間が終了した時、ロールオーバーするか売却するかなど判断を迫られることになるがどうするのがベストと考えるか?(男性)
A3.現行NISA制度も恒久化されるかどうかはまだはっきりとは決まってはいない.けど、そのまま10年で終了して積立NISA一本化というのも何か変だと思っている.(中野社長)
(以下、房前さん)非課税期間終了後の対応については、まず覚えておかないといけないのは取得価格が上書きされるということ.100万円で購入したものが120万になったとしたら、取得価格が120万円になる.そこから更に値上がりして200万円になったときに売却したら、本来課税されるべき100万円ではなく、上書き後の80万円になる.逆に下がって110万円になって売却したら、本来は10万円分課税されるのだが、10万円の損失とみなされる.そういう制度.その時にどうすればいいのかを考えるのが一番いい.
(質問の際には補足がなかったが、非課税期間終了後に取得時より価格が下がっていた場合、取得価格が安く上書きされる.そのため仮に元の取得価格に戻った時に売却しても新たな取得価格より値上がりしていると見なされ課税される)
おまけ
報告会終了後に、250名分の机と椅子の片づけをセゾン投信側でする必要がありました.別に誰に手伝ってほしいと言われてもいないのに、馴染みの受益者たちで協力してあっという間に片付け完了!こういう受益者と会社との距離感が直販らしいなと感じました.
懇親会
セゾン投信の方々と他の受益者と近くの居酒屋で懇親会.中野社長をはじめ他の受益者の方と資産形成についてお話できるのでなかなか有意義な時間です.いつも運用部の方々は先に帰ってしまって運用に関することを聞くことができなかったのですが、今回や運用部の方も参加していました.
私はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドしか保有していないので、そちらの運用で日頃疑問に思っていることをあれこれと質問しました.バランスファンドのリバランスの頻度は方法など実際の運用は難しいのだと感じました.
そしてもうすぐ発表になるセミナーや運用の話なども.
2017/03/12追記
菟道りんたろうさんのブログでこちらの記事が紹介されました.
セゾン投信の“強さ”の秘密
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