このブログはくは72の投資行動や考えについて淡々と綴るものです.過度な期待はしないでください.

「人生100年時代の資産活用入門」

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2018年06月24日にセゾン投信とGAIAとの共催「人生100年時代の資産活用術」に参加してきたのでレポートを残しておこうと思います.
セゾン投信とGAIAのコラボセミナーは毎年開催されております.GAIAのお客さんセゾン投信のお客さんとの両方が入り混じった80名程度のセミナーでした.


セゾン投信 中野晴啓社長の講演

セゾン投信はつみたてNISAを1つの契機として外販を始めた.本気でつみたてNISAを取り組もうとしている気力を感じる地銀3者に卸す事を始めた.それでもやはり直販がメインなのは変わらない.

「当行のつみたてNISAで是非セゾン投信のファンドを」というオファーは銀行から沢山あったが体裁だけなところが多く,ほとんど断った.

リンダ・グラットンの「LIFE SHIFT」という本をでたころから人生100年時代と言われて久しい.しかし,まだ平均寿命は100歳を下回っている.けど,医療の進歩などを通じて100歳まで生きるかもしれないと思って備えておく必要がある.


・少子高齢社会の急速な進展
2025年には団塊の世代が後期高齢者に入る.労働力人口が減少して行く中,他国では移民政策でそれを補おうとする形が取れるが本国は世論としてそれはまだまだ受け入れがたい.このままではGDPは萎んでいく.


・社会保障費の増大
年金・医療・介護の費用がGDPの四半を占めるようになる.
そして負担がますます増えて行くだろう.


・金融政策
そして金融の側面では日銀によるイールドカーブコントロール.
物価を2%あげようとしているのに金利は0%近くでスイープという異常な状態が続いている.
本来,物価が変動すると,それに従って所得や金利がそれに従って変動する.そんな自然な姿とはかけ離れた事をしている.


・預金神話の崩壊
今後は預金だけでは実質的に目減りして行く事を肝に命じておくべき


・お上絶対信仰
みんな「アベが悪い」と言いつつも国を信用している方人が多い.国はいつでも国民を裏切る


・何とかなるだろう
定年までがむしゃらに働いて,老後を迎えたら何とかなっていた時代は終わった.持続的な成長があった時代はそれでもよかったがもうそんな時代ではない.


ガイア 中桐啓貴社長の講演

「資産活用期を迎える60歳からの投資入門」というタイトルで中桐さんの講演でした.

アメリカでは人生には3人の信頼できる専門家が必要と言われている.医師,弁護士,ファイナンシャルアドバイザーの3人.
よく退職後は夫婦で旅行に行ってのんびりと過ごしたいとイメージしている人が多いが,果たしてそんな生活をするのにどれくらい必要か考えたことがありますか?

退職金デビューをするときに分配金が多い投信を購入することは別に悪いことではない.それを購入するにしても,それは原資産利回りより配当利回りの方が大きいとタコ足分配になってます.
タコ足か実績の分配なのかを見分けるのは基準価額とリターン,分配金の額を見れば見当がつく.せめてそれを見てから購入しても遅くないのではないか.

市場のリターンと個人投資家のリターンはアメリカでさえ個人投資家の方が低い.これは売らない方がいいときに売ってしまって,買わない方いいときに買っている結果.
我々GAIAはお客様が不安になったときや自信過剰になっているときににお客様にとって最も適切なアドバイスをできるIFAとしてこれからも役に立っていきたい.


質疑応答

Q.資産の一部をつみたてNSAで積み立てている.残りのお金については一括で投資した方がいいのか時間を分けて投資した方がいいのか?
A.個々によるのだが,投資歴の浅い人には分散する方を進めている.慣れてくればアクセルを踏み込んでもいい.(中桐さん)


Q.被相続人のリスク資産はそのまま引き継げるのか?
A.基本的には名義の書き換えという形で対応可能である.注意点としては,相続人に自分はこんなものにお金を預けているという洗い出し.それは売らずにそのまま持っておくようになど先手を打っておかないとせっかく育てた資産を「何かわからないもの持っているから」と売られないようにしてください.


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