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「IIJmio meeting 23 大阪」に参加しました

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2019年04月06日に開催されたIIJmio meeting 23に参加しましたのでレポート!

プログラム

  • IIJmio Update
  • みおふぉん教室:端末ベストバイ2019
  • トークセッション1:DNSフィルタリングをなぜ行うのか
  • トークセッション2:ゲスト講演 モバイルサービスをめぐる政策動向
  • フリートーク

IIJmio Update

このコーナーは前回のIIJmio meetingから今回までのIIJmioに関連する話の紹介するコーナーです.スピーカーは堂前さん.
今回は,IIJmioにて実施されているキャンペーンについてが主な内容でした.どうしても新規の契約者向けが多いが6ヶ月以上継続して契約しているユーザーにもそれなりに実施しているとフォローがありました.
そして,今回はSONYのXperia XZ Premimを取り扱い始めました.IIJmioとしては悲願の端末です.

また,スペイン・バルセロナで開催されたMWC2019の報告もありました.これまでは1参加者としてでしたが,今年はONKYOのブースの一角を借りて展示も実施したそうです.

写真 2019-04-06 13 20 52
今回はビスコがお土産で頂けました.ASUSのマグネットクリップもかなり有用

みおふぉん教室:端末ベストバイ2019

このコーナーはIIJmioで端末の選定などを行なっている永野さんがスピーカーでした.
まだ2019年始まって第一四半期が終わったくらいではまだ決めるのは早すぎるとのことで,2018年の端末を振り返って,上記のMWC2019からうかがえる2019年の端末のトレンド予想となりました.

2018年のIIJmio meetingにおいて参加者の取り扱ってほしい端末の希望調査を実施し需要のあったEssential PhoneとOPPOの機種も取り扱えた.OPPOも日本市場に登場して間もないが気がつけば,Huawei,ASUS,SHARPに次ぐシェアを獲得している.

MWC2019においては昨年のような新機種発表はあまりなかった.このことから今年は新技術の搭載というよりは,機種の多様化が考えられる.

ディスプレイについては液晶・有機ELで折りたたみありかなしか,カメラであればダブル~トリプル以上,認証センサーとしては指紋なのか顔なのか両方なのかの組み合わせで機種が多様化してくるだろう.
エントリーモデルであれば液晶・カメラはシングル~ダブル・指紋認証モデル,ミドルレンジは液晶か有機EL・カメラはトリプル・指紋か顔認証,ハイエンドモデルは有機EL・カメラはトリプル以上・指紋と顔認証の併用となるだろう.



トークセッション1:DNSフィルタリングをなぜ行うのか

IIJmioとして2019年07月よりセキュリティー対策のためのDNSフィルタリングを実施することがアナウンスされました.
昨年世間を騒がせた漫画村などのような著作権侵害しているサイトへの遮断による著作権保護を目的としたものではなく,セキュリティー対策として実施することが強調されました.

DNSフィルタリング | 格安SIM/格安スマホのIIJmioDNSフィルタリング | 格安SIM/格安スマホのIIJmio 


このようなイベントに参加している人はネットリテラシーやセキュリティーに対してはそれなりに対応しているかと考えられる.だが,ほとんどの人にとっては現在のインターネットの世界はそんな平穏なものではない.
情報の漏洩・不正入手,サービスへの妨害攻撃,乗っ取り・遠隔操作などの不正行為が,事故やミス,脅迫・主義主張を広げる,脅迫ビジネスなどの目的で横行している.

今回のDNSフィルタリングで対象になるのはサービス妨害攻撃である.あるネット通販サイトがDDoS攻撃にあったなどがこれに当たる.
DDoS攻撃の特徴として特にBotnetが問題になっている.一般家庭やオフィスに設置されている機器が乗っ取られ攻撃に利用され一気に大量の通信を行えるからだ.

DDoS攻撃に対策としてCDNの利用やDDoSフィルターの利用などがある.これらん導入は非常に高価であったり設備が必要になったりする.これ自体がビジネスになるくらいである.そもそも発生させないようにする方がいいのではないか.
そのためにBotnetへの対策.PCやスマートフォンはアンチウイルスソフトやファイアーウォール,OSのアップデートでかなりの対策はできている.またユーザー自身もそこへの関心は強い.しかしながら,ルーター,プリンター,NAS,センサーなどにまで気配りできていないことが多い.

ルーターのソフトウェアアップデートをしているでしょうか?
警視庁に指名手配されているルーターがある.

ロジテック社製の無線LANルータをお使いの方へ 警視庁ロジテック社製の無線LANルータをお使いの方へ 警視庁 


これらの機械のファームウェアをユーザーが自身でアップデートしてくれればいいが,全体としてはそうならない.仮に乗っ取られても攻撃の加担をしないようにする仕組みが今回のDNSフィルタリング.このような通信を検知し攻撃しないようにする.
これによって,利用者の方がDDoS攻撃に片棒を担がないようにすること,それを通じて安定した利用環境を他の利用者にも提供できるようにするのが目的である.

以前より述べているように,電気通信事業者として正当業務行為を超える通信の秘密は確保している.



トークセッション2:ゲスト講演 モバイルサービスをめぐる政策動向

スピーカーは総務省 総合通信基盤局 電気通信事業部 料金サービス課 大塚様でした.
内容は中央省庁の方らしくスライド内にしっかり詰め込まれていましたのでそちらをご覧ください.方針としては,契約内容に問わず同じサービスを受ける人には同じ料金が適用されることが公平かつわかりやすいのでその方向に持っていきたいようです.



フリートーク

大阪会場での質疑応答について拾えた部分だけ
Q1.ZenFone Max Pro(M2)はIIJmioで動作確認がなされたにも関わらず,一部通信ができないなどのの理由により販売中断・回数となった.我々はどこまで信用していいいのか?

A1.正直なところBandまでは確認していない.検証としては基地局シミュレーターに近づけて電波をつかめているかを確認しているがそれが本当に動作しているかは正解を持っていないので検証できていない(IIJmio 堂前さん)
逃げのようなことを言っているかと思われるかもしれないが動作「確認」であって「保証」ではないんです.(IIJmio 佐々木さん)


Q2.DNSフィルタリングについて抜け道が多数あるかと考えるがどうか?また,MVNO全体として接続料に苦しんでいるが総務省としてどう考えているのか?また,MVNOはLINEなどの年齢認証ができないなどMNOと差が生じているがどう考えているのか?

A2.DNSフィルタリングについては我々のこれだけでどうにかなるとは当然思えない.現状はあれで大半可能だが状況に応じて順次拡大していく.(IIJmio 堂前さん)
接続料についてはMVNOにとっては大事な原価で適切な水準かの確認は必要.しかしこれについてはかなり機密なものである.専門家や有識者で適正な水準なのかは検証してもいいのかとも思っている.音声通話については8年前から同じである.MNOは今や定額制となっているがそれはどうなのかと思っている.また,MVNOとMNOの機能格差については通信事業者間だけで済む問題とそうでない問題で違う.LINEの年齢認証については後者である.(総務省 大塚氏)


Q3.IIJmio meetingを東京と大阪の同時開催をしてみてはどうか?また,経営がしんどくなったMVNOをMVNEが救済するなどあるのか?

A3.やってみてもいいかもしれないですね.ただ,懇親会でみんなでワイワイビール飲みながら話すのも楽しいのでその点ではちょっとな~(IIJmio 堂前さん)
MVNEだからMVNOを救済するとはそんなことはない.新しいSIMカード送って終わりみたいなこともある.また,楽天がフリーテルを買収したみたいなこともある.(IIJmio 佐々木さん)


Q4.分離プランの導入と同時に代理店は届出制となるが代理店の不適切行為の通報窓口や指導などはあるのか?

A4.適切に業務を行っているかを確認する制度ですが,業務改善命令に留まる.改善がなければ刑罰は可能である.チェック体制・通報窓口などは現在まだ決まっていない(大塚さん)


Q5.IIJmioは沢山の端末を扱っているがターゲットを絞ってはどうか?また分離プランの開始で通信料金は下がるのか?また,NTTドコモの料金引き下げによりMVNOとMNOの競争の激化は起こるのか?

A5.ターゲットを絞るというのも1つである.我々としてはユーザーが欲しいと思える端末を用意したい(IIJmio 永野さん)
今回の分離プランの狙いは通信料金を下げるのが目的ではなく,契約の方法(端末を購入する・しない,MNP・機種変更)で料金が異なるという事象をなくしたい.MNO・MVNOの間の流動性の活性化が起こることを期待してるがその点でも接続料の妥当性も不可欠な材料である.(大塚さん)


Q6.カウントフリーサービスがMVNOのみならずMNOでも行われているが提供予定は?

A6.以前からもお伝えしている通り,ユーザー間の公平性とユーザーの通信の秘密を保持する目的でそのようなサービスは開始する予定はない.(IIJmio佐々木さん)


Q7.下取り端末の流通規制の話があったが,もう少し詳しく解説してほしい.

A7.MNOが下取りした端末を買い取った業者が市場に端末を流通させる際にMNO側が特別な条件をつけないようにさせるものです.例えば,買い取った端末が国内で流通した場合,それほどハイエンドな端末を求めないユーザーが中古市場でその通信事業者で利用できる端末を手に入れられると自分たちの端末の販売が落ち込むことになる.そうならないように国内では流通させない条件を付けて業者に販売することを禁止するものである.(大塚さん)


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IIJmio(みおふぉん)
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