このブログはくは72の投資行動や考えについて淡々と綴るものです.過度な期待はしないでください.

「人生100年時代の資産活用入門」セミナーに参加してきました

 0
写真 2019-04-14 21 40 42

2019年04月14日にハービスENTホールにて「人生100年時代の資産活用入門」のセミナーが開催されましたので参加してきました.
当日は雨が降っており,空席が目立ちました.無料セミナーは天候によって参加率が大きく動くのはやむを得ないのでしょうか.

プログラム

  • セゾン投信 中野さんの講演
  • GAIA 中桐さんの講演
  • 質疑応答

セゾン投信 中野さんの講演

中桐さんとは毎年セミナーを大阪でしている.
2人のセミナーのテーマはいつもシニア世代向け/に向けての資産形成

人生100年時代と言われて久しいが,これはほとんどの人が100年生きる時代がやってくるということ.これまで以上にリタイア後の時間が長くなり資産寿命を伸ばすためにはどうすればいいかと考える必要が出てきている.

新聞やテレビでは年金が破綻すると過剰に不安を煽ってますが,公的年金制度は破綻しないと考える.
破綻はいないが,破綻させないために様々な手を打ってくる.わかりやすいのが支給開始年齢の繰り下げ,支給額の引き下げ.

これに対応するために我々ができることは次の3つ
  1. 可能な限り長く働く
  2. 働いている間は年金の支給を遅らせる
  3. 資産運用をして少しずつ取り崩しながら資産寿命を伸ばす

これまでのマネープランの常識を見直す必要がある.

それに付随して各種制度(iDeCoの加入や拠出の年齢など)を見直しも同時に必要.セルサイドとしては,定時・定額の取り崩しサービスの整備もセゾン投信は取り組んでいきたいと考えている.

GAIA 中桐さんの講演

米国に於けるファイナンシャルアドバイザーの存在・果たす役割は大きいことが国内でも言われて久しいが,国内でもファイナンシャル・アドバイザーのサービス利用者も増えてきている.
上場企業の大卒者の定年退職時の退職金の平均がうは2,374万円と大きな額である.しかし,多くの人が退職後に金銭面での不安を抱えている.このような不安を抱える理由は「生活費が足りなくなるのでは?」,「医療や介護でどのくらいの費用がかかるかわからない」などどれくらいの費用がかかるのか見通しが立っていないことによるものが多い.
実際の額はその時になってみないとわからないが,現状どれくらいの費用が掛かっているのかを指標に見通しを立てることが大事である.

介護の期間は平均的に54.5ヶ月,費用は月額平均7.8万円である.ここから介護に関しては一時的な費用まで考慮して概算で500万円ほど掛かると見通せる.

IFAを利用してキャッシュフロー表を作成し,先ずは見通しを立てましょう.その際に注意すべき収入と出費ついて.
出費は退職したら減ると言われているが,実際は思っているほど減らない.
収入は60歳で退職するのか,継続雇用されるのか,転職するのかなども大切

退職金運用に潜む罠
・マーケットに踊らされない
マーケットが好調な時は投資元本を増やしたり,リスクを過剰に取っていてもその時は利益が出ておりイケイケになりがち
マーケットが不調な時は投資行動を躊躇し,時が経過してしまいがち

・コストと行動経済学
信託報酬はもちろんだが,購入時手数料はかなり足を引っ張る.現在志向バイアス,ホームカントリーバイアスにも気をつける

・リスクの取りすぎ・取らなさすぎ
提供資料
この図の通り,世界は様々な苦難を乗り越えて成長していく.なので自身の取れるリスクの範囲内で投資に回す.
この図はおそらくキャピタル世界株式ファンドの販売用資料の図から抜粋していると思います.

こういった知識を最低限持って,IFAに任せっきりにするのではなく自分のしたいことを実現するためにはどうすればいいのか,そのための知恵を得るためにIFAを活用してほしい

質疑応答

Q.退職金がや余剰資金などで2,400万円近く手元にあり,それをリスク資産にシフトすることを考えている場合,一括は避けたいがどう分割したらいいのか?

A.効率だけを考えるなら一括で投資した方がいい.しかし,リスク耐性を考えると分割にするのが現実的なのはご指摘の通り.本人の取れるリスクに応じて最初は数万円の少額で慣れてきたら徐々に額を増やして1回100万円以上などできるだけ早くリスク資産に振り分けていけばいいと思う.(中桐さん)

上述の通りが現実的かと思う.ある程度投資経験があれば,擬似積立として毎月100万円ずつ24ヶ月でするのが1つの案として考えられる.理論的には一括がベストだが,人間は効率的ではないのでやめないように少しずつでいいと思う.(中野さん)


Q.セゾン投信の受益者14万人の都道府県分布の偏りについて社長としてどう考えているのか?

A.創業以来,このような傾向が続いている.地域によって生活に必要な水準は違うが,グローバルに投資した場合のリターンは共通である.そう考えると地方の方の方がより余裕のある暮らしができるのじゃないのかなと思います.(中野さん)


Q.これまで預金しかしてこなかったので投資信託の保護の制度について教えてほしい

A.
分別管理義務を課せられているので証券会社などの販売会社,セゾン投信のような運用会社,信託銀行のような新薬会社のいずれが破綻しても受益者の資金は保護される仕組みになっている.(中桐さん)

保護の仕組みは上述の通り関わる会社の誰も手をつけられないようになっています.これまで預金しかしてこなかったということなので,投資信託は奇異な金融商品と感じているので保護されるのか不安に思われているかと思います.これは世界的にもスタンダードなものだという認識をこの機会に持ってほしいです.(中野)

セゾン投信の資料・口座開設はこちらからもできます
関連記事

0 Comments

There are no comments yet.

Leave a reply