このブログはくは72の投資行動や考えについて淡々と綴るものです.過度な期待はしないでください.

「『セゾン号』の長期投資入門~投資のはじめに知っておきたい投資成功への秘訣!!~ in大阪」に参加しました

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saizon2019-07-14 13 49 33

3連休の中日にセゾン投信毎年恒例の「長期投資入門」セミナーが開催されたので参加してきました.

プログラム

  • 「長期投資の必要性」  セゾン投信 代表取締役社長 中野 晴啓 さん
  • 「投資家の正しい投資行動」 FCP代表 房前 督明 さん
  • 質疑応答

「長期投資の必要性」

中野さんと房前さんの名(迷?)コンビのセミナーは全国各地で実施しており大阪は毎年来ている.昨年はつみたてNISAの話を中心にしていたが,今年は長期資産形成の成功の秘訣について伝えたい.

昨年のセミナーはこちら
「セゾン号」の長期投資入門~全国つみたてNISA勉強会~in大阪 に参加してきました


成功の秘訣は様々だが失敗例に学び,同じ失敗をしないことが大切.いいファンドをを選択しても正しい行動を伴わないと失敗する.そういう人を1人でも減らしたい.

日本経済の成長の軌跡
戦後から昭和末期までは経済成長に支えられ投資しなくてもそれなりに過ごすことができた.
平成の時代は横ばいの時代,令和はどうなるかはわからないがこのままだったら人口減少,超高齢社会の進展でジリ貧になっていくだろう.
平成の30年間で世界においての日本の存在感は急激に薄くなった.他方でアメリカや中国は存在感を増していった.それは他国が大きくなった以外に日本が成長していなかったために相対的に日本が小さくなったからだ.

人口減少を伴う超高齢社会の時代=令和
人生100年時代が比喩ではなくなる.これまで80歳で想定されていたライフプランが100歳にまで延長される.これに伴ってリビングコストが増大する.それに伴って資産寿命も延長する必要がある.
その一環として新たな富を生まない現預金を新たな富を生むお金にするのが「老後2000万円不足問題」で騒がせた報告書である.GDPの2倍近い1000兆円もの現預金がある日本は異質.

この報告書の序章で書いていた話だけが独り歩きしてしまった.
セゾン投信のお客様にとっては日本経済に依拠した資産形成に合理性がないことはご存じのとおりで,報告書ではiDeCo,つみたてNISA制度を活用した長期・積立・分散投資の実践をすることが書いてある.
令和以降の時代は資産形成を始めた人のそうでない人との間の格差が広がっていく.受益者の方は既に階段を上っているが,1人でも多くの人を階段を上る側に導いてほしいと考えている.

金融審議会市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」

「投資家の正しい投資行動」

インベスターリターンとトータルリターン
トータルリターンとインベスターリターンというものがある.トータルリターンは投資家が一定期間そのファンドを保有し続けたと仮定した場合の収益率,インベスターリターンは実際の投資行動の結果投資家が得た平均的な収益率を意味する.
セゾン投信のファンドはリーマンショックの時も受益者が積立を続けた結果,ファンドのトータルリターンとインベスターリターンに大きな差が出た.
グローバルバランスファンドはトータルリターンが3.2%に対してインベスターリターンは5.5%,達人ファンドはそれぞれ6.3%に対し9.4%となった.
リーマンショックの時はグローバルバランスファンドで4割,達人ファンドは6割近く値下がりしており運用報告会への足取りも重たかった.では,なぜセゾン投信の受益者はあのような時でも積立を続けることができたのか.それは中野社長が買い続けるよう言っていたこと以外に,投資収益の源泉は何かということを考えていたからだと思う.

投資収益の考え方
投資収益の源泉は,投資資産の成長によるリターン+相場変動によるリターン .
株価変動は予想困難でそれを当てようとするのが投機.

そして稲妻が走る瞬間をとらえることは難しい.1980年~2008年の間にS&P500の年収益率は11%だった.このうちベストの10日,20日,30日を逃した場合の年収益率はそれぞれ8.6%,6.9%,5.5%まで低下する.このように稲妻が走る瞬間は全体が悲壮感に襲われている時が多いので市場に居続けることが大切.

出口戦略について
以前は60~65歳になるとリスク資産を全売却して取り崩していくという方法が一般的だった.これからは運用しながら取り崩す方法が一般的になるだろう.期待リターンは年齢によって変更する必要はなくむリスク資産とのバランスでリスクを管理する.

質疑応答


Q.ジュニアNISAは活用した方がいいのか?制度が複雑なのでわからないので教えてほしい.(男性)
A.使えるなら使った方がいいと思う.非課税枠が限られているのでそれを超過するのであれば課税口座と併用する方法がいい.制度が複雑なのは仰る通り.(中野社長)

Q.つみたてNISAを利用している運用会社が破たんした場合はどうなるのか?(男性)
A.決められた日の時価で精算される.投資信託は分別管理義務が課せられているので運用会社が持ち逃げなどすることができないようになっている(中野社長).ただし非課税枠は回復しない(房前さん).

Q.ふみたて投資以外にスポット購入するための資金を幾分か持っている.どういうタイミングで投入したらいいのか?(男性)
A.リターンを稼ぐ目的でのスポット投資のタイミングは非常に見極めが難しい.ただ,長期的に見ればどのタイミングで投入したとしてもプラスには働くと思う(中野社長).

Q.つみたてNISAの非課税期間が終了した後,課税口座へ払い出すのか,一旦損益を確定させるべきなのか考えを教えてほしい.(男性)
A.金融審議会市場ワーキング・グループ報告書(所謂,老後2000万円不足問題の報告書)でも書いているがNISA制度の恒久化を要望している.現状の時限立法のままだったという前提で考えると20年後はおそらく損益はプラスになっているだろうと考える(中野社長).特に現金化する必要性がなければ課税口座に払い出して投資し続けるのがいいと考える(房前さん).

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